ポストコロナの新しい日常「ニューノーマル」を見据え、芸術文化に携わる方々は今どのようなことを考え、活動しているのでしょうか。ACC日本オフィスでは、ACCグランティによる対話形式のトークを通して、皆さまと一緒に考えるオンラインでのトークシリーズ「ACCカルチュラル・カンバセーションズ 〜シリーズ:ニューノーマルにおけるアートを考える〜」をスタートします。

ACCカルチュラル・カンバセーションズ 〜シリーズ:ニューノーマルにおけるアートを考える〜
第一回:コロナ禍と演劇 岩城京子 × 中村 茜 × 山本卓卓 

演劇パフォーマンス学研究者の岩城京子さん(2017年グランティ)をファシリテーターに、「コロナ禍と演劇」というテーマで、この「停滞」の時期に新しいプロジェクトを立ち上げられた パフォーミングアーツ・プロデューサーの中村茜さん(2016年)と劇作家の山本卓卓さん(2018年)に、そこに至るまでの経緯や考え、また、海外で活発に活動されているお二人から、今後の国際交流についてお話しいただきます。

トークは、「アーカイブ(オンライン)」「クリエイション」「モビリティ」「国際交流」をキーワードに展開される予定です。


 

ライブ配信日時:2020年6月26日(金) 18:00〜19:30(トークの後半において視聴者とのQ&A有り)

視聴会場:オンライン(会場での観覧はありません)
配信形式、視聴方法:ACC JapanのYouTubeチャンネルより、ライブ配信。  
配信URL:https://www.youtube.com/watch?v=tM9wykbvNGg&feature=youtu.be 
参加費:無料
*事前登録不要
*収録アーカイブはACCホームページ及びYoutubeにて公開します。


 

☆参考リンク☆
トークでは、いくつかのオンラインプロジェクトやイベントを取り上げます。ご参考まで、それらのプロジェクトのリンクを以下にご紹介いたします。事前にご覧いただくことで、より深くトークを楽しんでいただけると思います。

範宙遊泳 むこう側の演劇『バナナの花』#1(2020)【無料公開】
*山本卓卓さん(範宙遊泳主宰)のプロジェクト



 

チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム畑』【無料公開】
*中村茜さんが代表をつとめるプリコグ制作のプロジェクト
*チェルフィッチュ主宰の岡田利規さんは2012年のACCのプロジェクトグランティです。

 


ON-PAM(舞台芸術制作者オープンネットワーク)
アーティスト・芸術団体と観客の間を繋ぐ仕事に携わる人たちの全国的・国際的な会員制ネットワーク。6月6日に、コロナ禍にある現在の状況を踏まえ、芸術文化とそれを取り巻く社会動向を知り、そしてヴィジョンを語る「ON-PAM 春の委員会2020 オンライン 困難な時代を乗り越えるために」が開催されました。
*中村茜さんが理事をお務めになっています。

 

Festival Theaterformen 2020/7/2~12
Yudai Kamisato/Okazaki Art Theater
KHAO KHAO CLUB. MP3

 

岡崎芸術座/神里雄大ホームページ


コネリング・スタディ


「リ/クリエーション BOOSTコース」
SHIBUYA QWS×ドリフターズ・インターナショナル

 

Jejak-Tabi Exchange ~Wondering Asian Contemporary performance~

 


 

ライブ配信会場:山吹ファクトリー

主催:一般財団法人アジアン・カルチュラル・カウンシル日本財団
協力:山吹ファクトリー


 

<登壇者>
岩城 京子(いわき・きょうこ)(ACC2017年グランティ)
演劇パフォーマンス学研究者。2001年から日欧現代演劇を専門とするジャーナリストとして世界29カ国で取材活動を行い、朝日新聞などに寄稿。2011年よりアカデミズムに転向。ロンドン大学ゴールドスミスで博士号(演劇学)を修め、同校にて教鞭を執る。専門は日欧近現代演劇史。及び、哲学、社会学、ポストコロニアル理論、などに広がる演劇応用理論。単著に『日本演劇現在形』(フィルムアート社)等。共著に『Fukushima and Arts – Negotiating Nuclear Disaster』(Routledge)、『A History of Japanese Theatre』(ケンブリッジ大学出版)など。2017年に博士号取得後、アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成を得て、ニューヨーク市立大学大学院シーガルセンター客員研究員。2018年4月より早稲田大学文学学術院所属 日本学術振興会特別研究員(PD)。2020年9月よりベルギーのアントワープ大学芸術学部専任講師着任予定。

 

中村 茜(なかむら・あかね)(ACC2016年グランティ)
1979年東京生まれ。日本大学芸術学部在籍中より舞台芸術に関わる。現代演劇、コンテンポラリーダンスのアーティストやカンパニーの国内外の活動のプロデュース、サイトスペシフィックなフェスティバルや、領域横断的な人材育成事業などを手掛ける。ST横浜のプログラムディレクター(2004~2008年)を経て、2006年、株式会社プリコグを立ち上げ、08年より同社代表取締役。チェルフィッチュ・岡田利規、ニブロール・矢内原美邦、等の国内外の活動をプロデュース。海外ツアーや国際共同製作のプロデュース実績は30 カ国70 都市におよぶ。2009 年NPO 法人ドリフターズ・インターナショナルを設立。舞台制作者オープンネットワークON-PAM 発起人・理事。2011年より日本大学芸術学部非常勤講師。
これまで、国際交流基金アジアセンター、ブリティッシュ・カウンシル、KAAT/神奈川芸術劇場、東京都や、大分県・国東市および豊後高田市などとの協働実績を持つ。
2019年は、日本財団主催の障害・性・世代・⾔語・国籍などを超えることを目指す「超ダイバーシティ芸術祭」True Colors Festivalの運営事務局を担うなど、活動の幅を広げている。

 

山本卓卓(やまもと・すぐる)(ACC2018年グランティ)
範宙遊泳/ドキュントメント主宰。劇作家・演出家・俳優。1987年山梨県生まれ。幼少期から吸収した映画・文学・音楽・美術などを芸術的素養に、加速度的に倫理観が変貌する、現代情報社会をビビッドに反映した劇世界を構築する。近年は、マレーシア、タイ、インド、中国、アメリカ、シンガポールで公演や国際共同制作なども行ない、活動の場を海外にも広げている。『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。
2016年度より急な坂スタジオサポートアーティスト。ACC2018グランティとして、9月から半年間NYに滞在。俳優業は自身の作品のほか、シアタートラム、俳優座劇場などに出演。CMや広告案件も経験あり。
範宙遊泳ホームページ:https://www.hanchuyuei2017.com


 

ACCの日本プログラムは公益財団法人セゾン文化財団、および、公益社団法人企業メセナ協議会の助成をいただいております。