ホイットニー・ビエンナーレ2026は2026年3月8日に開幕し、先日参加アーティストのリストが発表された。選出されたアーティストの中には、ACCアルムナイのホセ・マセダ(ACC 1974-1995、1986年JDR三世賞受賞)と恩田晃(ACC 2017)の2名も含まれている

ビエンナーレには56組のアーティスト、デュオ、コレクティブが参加し、「現在の状況を反映し、異種間の血縁関係、家族関係、地政学的な絡み合い、技術的な親和性、共有された神話、インフラストラクチャのサポートなど、さまざまな関係性の形態を検証する」ことを目的とする、米国で最も長く続く現代美術のイベントである。1932年の創設以来、ホイットニー美術館の象徴であり、初期の絵画、彫刻、紙作品に焦点を当てた展示から、1973年に採用された現在の形式である、2年ごとにあらゆるメディアの作品を展示する形式へと進化してきた。

上:ホセ・マセダ 下:恩田晃と鈴木昭男 撮影:Goran Vejvoda

マセダと恩田は、ACCのアルムナイとして異なる世代に属しながらも、独特の芸術的な繋がりを持っている。マセダは1974年から1995年にかけてACCの助成金を通して、音楽教育と芸術活動の発展のため、フィリピンから米国へ複数回渡航し、様々な機関、協力者、教師との関係を築いた。助成金による活動には、民族音楽学センターへの訪問、ニューヨークおよび米国各地における現代音楽の動向調査、ハーバード大学での研究、ニューヨークの図書館や研究施設からの東南アジア音楽資料の収集、ロサンゼルスで開催された第12回国際音楽学会への参加などが含まれる。

ホセ・マセダとインドネシアの作曲家フランキー・ラデン ニューヨークにて

マセダが最後にACCの助成金を受けてから22年後、そして彼が2004年に亡くなってから13年後の2017年、恩田はACCの助成金を受け、米国からフィリピン、インドネシア、日本への2ヶ月間の調査旅行を行った。このプロジェクトでは、マセダの功績をたどり、現代の実験的パフォーマンスにおける彼の影響を検証した。

左から:恩田晃、高橋アキ、高橋悠治、チノ・トレド

マセダと恩田が受けたACCフェローシップの経験は、アーティストの視点を形成し、グローバル文化への関わりを深める。今回この二人が受けた素晴らしい栄誉に対して心から祝福を述べたいと思う。