記念すべき第1回メディナ・トリエンナーレは、優れた展覧会でありながら、アイデンティティの揺らぎを抱えています。カリ・コンテとカリン・ラーンスーがキュレーションを手がけた「All That Sustains Us(私たちを支えるすべてのもの)」展は、維持やケアのシステムが、それら自身が支えるために創り出された社会・環境構造によって、いかに形作られているのかを考察するものです。
オープニングの展示ツアーでキュレーターたちが認めていたように、屋外のロケーションをより積極的に活用したいという意図があったものの、この地域を象徴する運河や滝と関わりを持つ作品がごくわずかであったことは、惜しまれる点と言えるでしょう。対照的に、メインの展示は充実した内容を誇っています。そこでは、アリス・バックネルのSF映像インスタレーション『Staring at the Sun』(2024–25年)に見られるような気候変動がもたらす架空の未来の物語が語られるほか、AKI INOMATA (ACC 2015)による、ビーバーや甲虫がかじった木材を素材とした彫刻シリーズ『How to Carve a Sculpture』(2018年~継続中)のように、種を超えたつながりや人間以外のアーティストの存在が強調されています。