建築・デザインを通してコミュニティを創る

講演者:サヴィニー・ブラナシラピン(建築家/タイ)、サラ・ムイ(建築家/香港)
モデレーター:メアリー・ケイ・ジュディ(ACC 2005、建築保存修復士/米国)
公開日:2022年3月17日
 

動画は3月17日木曜日に日英両語で公開され、期間限定で配信される予定です。Architalkの更新情報を受け取るには、ACCのInstagramFacebookTwitterをフォローするか、こちらの国際文化会館のニュースレターを購読してください。
 

< Return to full Architalk series


 

サヴィニー・ブラナシラピン(ACC 2017)

ブラナシラピン氏は、米国ウィスコンシン大学およびプリンストン大学にて建築を学ぶ。バンコクを拠点とするデザイン・スタジオであるthingsmatterの共同創設者。建築を批評的学問かつ美術として、また、狭義の経済的利益ではなく文化的啓蒙ツールとして捉えている。スタジオ創設時は、バンコクの商業地域に一時的に介入する一連の作品を手掛けたが、消費文化を批判すると同時に、ショッピングモールだからこそ提供できる物質的贅沢さと、多様な鑑賞者とのコミュニケーションの可能性を示唆する作品であった。最近では、現代都市に対して公式声明をなげかける個人宅を手掛けるなど、これまでのthingsmatter特有の方法、感覚、スケール感を伝統的な建物に拡張している。また、パートナーであるトム・ダネッカーとともタイ国内外の大学でも講義を行う。2017年にACCフェローとして、米国西部およびニューヨークのランドアートの研究を行った。

www.thingsmatter.com    

 

サラ・ツェーワ・ムイ(ACC 2016)

One Bite Design Studioの共同創設者兼デザイン・ディレクターとして人間中心デザインに基づいてコラボレーションを行い、コミュニティにおける人と人のつながりや社会構造の強化を追究している。氏のプロジェクトは、公的空間、ソーシャル・デザインそして学際的な創造戦略に焦点をあてている。香港の建築界で初めてB Corp認証を得た企業として、Onebiteは創造的なアイディアをもって商業セクターとパブリックセクターの架け橋として様々なコミュニティとともに活動。また、世代間交流プレイ・スペースや女性優先のスポーツ広場をはじめOne Biteは都市における革新的な公的空間のデザインをけん引する。

www.onebitedesign.com

 


 

メアリー・ケイ・ジュディ(ACC 2002, 2005)

現在、建築保存修復士および文化遺産のコンサルタントとして活動する。Mary Kay Judy – Architectural & Cultural Heritage Conservationの代表として、米国、ヨーロッパ、アジアの「国の歴史的建造物およびユネスコ世界遺産」の保存コンサルタントを歴任。手がけたプロジェクトのケーススタディ、文化保存の政治性、新しい文化保存の方向性に現代アーティストがどのように貢献できるのか、などについて国際的に講義を行っている。建築保存学会誌など数々の雑誌や書籍に寄稿。コロンビア大学にて歴史保存についての修士、シンシナティ大学にて建築史の学士をもつ。氏は2002年および2005年にACCフェローとして、インドのアワド地域におけるイスラム教の遺産などの記録を中心に、インドの建築学校にて文化保存についてのセミナーを率いた。

www.marykayjudy.com