アーティスト活動と並行して、2020年に医師免許を取得した経験も活かし、「辺境」をテーマに、現代美術と文化人類学を横断する映像インスタレーション作品を中心に制作しています。
今回のフェローシップでは、アメリカに起源をもつとされる「ロードムービー」、移民の歴史と現在を通した移動の考察、映像メディアと関連する「イメージ療法」、アメリカ先住民や移民コミュニティの「手食文化」の4つのテーマをもとにリサーチを行い、新たな形式や構造を持つ作品制作につなげることを目指しています。
プロフィール
地理的・社会的・精神的な「辺境」をテーマに、フィールドワークや取材を経て、多層的な映像作品やインスタレーションを制作。近年は世界の手食文化のオンラインアーカイブや、イメージ療法としてのロードムービー制作にも取り組む。主な個展に「八幡亜樹:ベシュバルマクと呼ばないで」(ザ・トライアングル、京都、2023)、「彼女が生きたかった、今日の日に。」(HENKYO.studio、京都、2021)、主なグループ展に「Living Togetherness」(鳳甲美術館、台湾、2023)、「先端芸術2020/アペラシオン」(東京藝術大学美術館、2020)など。作品は森美術館、愛知県美術館、National Gallery of Victoriaに収蔵。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了、同専攻博士後期課程中退後、滋賀医科大学医学部医学科卒業。