ベンジャミン・アキオ・キミッチさんは、ニューヨークを拠点に活動するアーティストでありプロデューサーで、文化の継承と実験的な振付を取り入れた作品を制作しています。日本での約5か月間のフェローシップでは、京都で自主的なレジデンシーを共に行ってきた日本舞踊家の余越保⼦さんや、雅楽演奏家の⾳無史哉さんによる笙の稽古から学ぶことを中心に活動します。両者の日々の稽古に密着し、伝統に根ざした芸術的技法に触れることで、伝統的な形式をいかに保存し、また現代のアーティストとしてどのように拡張できるかを探求します。
プロフィール
ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、プロデューサー。委嘱作品のTiger Hands(The Shed、2022)で、2023年ニューヨーク・ダンス&パフォーマンス賞(Bessie Award)、優秀振付家/クリエイター賞を受賞。また、Ko-bu(Danspace Project、2017)はノグチ美術館で再演され、同年Bessie Awardのパフォーマンス部門にノミネートされた。マクドウェル、ヤッドー、ムーブメント・リサーチ、フロリダ州立大学マギー・アレセー国立振付センターなどでレジデンスに参加。Movement Research Performance Journal、Dance Magazine、Gibney’s Journal などに寄稿し、2023年には著書 Tiger Hands: A Dance Document を発表。プロデューサーとしても幅広いアーティストと協働し、ワールドトレードセンターのペレルマン・パフォーミング・アーツ・センターでオペラ、音楽、演劇、ダンスの新作制作に携わってきた。