小説、ノンフィクション、詩の分野で活動するクララ・チャウさんは、出版、実験的な執筆、パフォーマンスアートを横断する芸術的実践にも取り組んでいます。2018年から、紙の供物「冥紙」を用いた詩のプロジェクトに取り組み、長編の原稿や一連のワークショップへと発展させてきました。今回のフェローシップでは、日本各地を巡り、伝統的な火祭りを体験・記録しながら、火が持つ文化的・心理的な意味や、時代とともに変化してきた人々の信仰や実践について探究します。読後に燃やされることを想定した詩とフィクションの書籍制作の一環として、地域の人々や、紙漉き職人、墨職人、紙細工師など、祭りに携わる職人たちとの交流を行います。また、詩の制作や地域の人々との交流を通じて、シンガポールの華人としての自身の文化的背景から、火をめぐる伝統について考察します。

プロフィール クララ・チャウ
小説、ノンフィクション、詩の分野で活動する作家。また、実験的なテキストやアーティストブックを手がけるHermit Pressを運営。2000年から2007年まで、The Straits Times紙でアート・文学分野の批評・レビューを担当。2016年、初の著書『Dream Storeys』をEthos Booksより刊行。Singapore Literature Prizeでは最終候補に4回選出され、シンガポール国立芸術評議会(National Arts Council of Singapore)からも支援を受けている。アイオワ大学International Writing Program(2019年)、マレーシアのRimbun Dahan(2018年)、Shanghai Writing Program(2023年)など、海外のライティング・プログラムやレジデンスに参加。2025年には英国ノリッジのNational Centre for Writingのライター・イン・レジデンスに選出される。シンガポール国立大学で文学研究の学士号および修士号を取得。