エスター・ルーさんは、エコロジー・アートやオルタナティブな食とアートの実践を通して、コミュニティにおける学びや知識の共有に取り組むキュレーターでありライターです。日本でのフェローシップでは、農業や食の実践に取り組むエコビレッジや、山梨県の6okkenをはじめとするアート・コミュニティを訪問し、アートがどのように社会的、環境的、気候的な課題に対応しているか、またどのように地域の学びや協働を生み出しているかを探ります。地域での学びと経験を経て、新しいアートのキュレーションのあり方を模索し、持続可能な暮らしや共有の学びとアートをつなぐ実践に活かすことを目指しています。
プロフィール
エスター・ルーは、アートの社会政治的役割やエコロジー的側面を探求するキュレーターでありライター。共学の実践や集合知の生成、革新的な媒介手法を通して、アートがケアや交流、変容を促す媒介として機能する可能性を追求している。近年の主なプロジェクトに「The Mountain Algorithms」(高雄市立美術館、2024)、「Mycelium Academy」(2023–24)がある。2013年には《This is Not a Taiwan Pavilion》を第55回ヴェネツィア・ビエンナーレの関連企画として発表。2021年に「Moss Piglets」を設立し、2015〜17年には台北当代芸術中心のディレクターを務めた。ロンドン大学ゴールドスミス校でキュラトリアル・スタディーズ修士号、スウェーデンのコンストファック芸術工芸デザイン大学で美術修士号を取得。