千賀さんは、社会に内在する見えにくい構造や力学を読み解き、リサーチをベースに、写真を中心とした実験的な表現を取り入れた作品を制作しています。
今回のフェローシップでは、インドで行われている芝居活動に着目し、経済的に困難な状況にある人々が暮らす村で運営されている演技クラスを訪問し、彼らの活動を支援する関係者との交流も行います。芝居で他者になりすますことを通して、社会の中で与えられた役割とは異なる役割を模索する可能性や、芝居という表現によって社会にメッセージを発信することの意味について理解を深めます。
プロフィール 千賀健史
主に写真を用い、社会に内在する見えにくい構造や力学、現実と虚構、個人と集団の境界を探究する視覚芸術作品を制作。リサーチ段階からプロジェクトの完結に至るまで、ダミーブックを制作しながら、本の形を通じて作品を俯瞰する制作プロセスを特徴とする。1_WALLグランプリ、大理国際写真祭The Best Emerging Photographer Award、シンガポール国際写真祭Best Dummy Book Award、T3 NEW TALENTなど多数受賞。2024年、IANN BOOKSより『HIJACK GENI』を刊行。近年の主な展覧会に「日本の新進作家 vol.21 現在地のまなざし」(東京都写真美術館、2024)など。大阪大学基礎工学部卒業。