マエサカさんは、アメリカで10年以上にわたりアート・アドミニストレーターおよびプロジェクトマネージャーとして活動し、多様なコミュニティと関わりながら、プログラムにおける多様性と包括性の推進に取り組んできました。
日本でのフェローシップでは、2019年以降、芸術を通じた教育活動や西アフリカ文化の紹介で協働してきた、ダンサー、振付師、教育者のシルヴィア・スーマさんとともに、アイヌ文化における音楽と舞踊の役割、岩手県の和太鼓の文化的意義や盛岡さんさ踊りとの関連、そして徳島の阿波おどりの歴史的発展や地域社会への影響について調査します。先住民族の文化保存に伴う課題、文化の比較研究、伝統的な祭りが文化的アイデンティティの形成や地域の結束促進に果たす役割について考察を深めることを目指しています。

【プロフィール】コト・マエサカ
2008年から2019年までアメリカのWashington Performing Artsで教育・地域連携プログラムを担当し、400以上の事業を企画・運営。2019年以降はフリーランスとして、コンサルタントやプログラムマネージャーとして活動し、「Finding Rhythm」などの文化事業を支援。2014年からはワシントンD.C.で日本語と文化を教える「Japanese Learning Group」も主宰し、日米の文化をつなぎ、多様性と包括性、異文化理解の促進に貢献している。