シャオ・チュンさんは、マルチメディア・インスタレーション、電子テキスタイル、ポスト・インターネット・アート、デザイン・フィクションなどの領域で創作活動を実践しています。近年は、伝統的な手工芸とコンピュータ・プログラミングを組み合わせた実験的な作品やリサーチを通して、デジタル化が進む現代生活における新たな美学を探究しています。
日本でのフェローシップでは、手工芸を中心としたものづくり、空間美、禅の思想などを学び、精神性、技術、自然素材の間にある詩的なつながりを探ることで、日本の美意識である「わびさび」の概念を研究します。また、自然素材を扱う伝統的な手仕事の技術を学ぶことで、環境に配慮した素材を取り入れたコンピュテーショナル・クラフトの実践を発展させ、「デジタル・インティマシー」の概念をさらに探究します。こうした職人技と儀礼的な精神性の結びつきを、現代アートにおける新たな表現へと展開することを目指しています。
Photo by Ladina Bischof
プロフィール シャオ・チュン
中国杭州を拠点とし、伝統的な手工芸とコンピュータ・プログラミングを組み合わせ、マルチメディア・インスタレーション、電子テキスタイル、ポスト・インターネット・アート、デザイン・フィクションを制作している。2010年に中国美術学院で学士号、2013年にシカゴ美術館附属美術大学でパフォーマンス・アートの修士号、2019年にワシントン大学のCenter for Digital Arts and Experimental Mediaで博士号を取得。主な個展に、Macalline Center of Art(2022年、上海)、Jack Straw New Media Gallery(2018年、シアトル)がある。また、シャルジャ・ビエンナーレ16(2025年)、CHAT(2024年、香港)、X Museum(2023年、北京)、UCCA Edge(2022年)、OCAT Biennale(2021年)などのグループ展に参加。受賞歴に、Jack Straw Cultural CenterによるNew Media Artist Award(2018年)、第19回日本メディア芸術祭の審査委員会推薦(2015年)など。