東南アジアでフェローシップを実施した2025年グランティの熊倉晴子さんと足立智美さんによる報告会を開催しました。現地のアーティストやキュレーターとの「対話」を活動の核に置いた点が、二人に共通する姿勢で、一方的な視察やいきなりインタビューをするような形での情報収集を避けて、時間をともに過ごし、言葉を交わし、信頼関係を育んでいく——そのような関わり方を大切にした滞在となりました。
 

熊倉晴子さん(インドネシア|2025年8月〜11月)
ジョグジャカルタを拠点に3ヶ月間インドネシアに滞在。リサーチ・コレクティブ「Hyphen-」の活動に間近で観察し、参加しながら、アーティスト、キュレーター、リサーチャーが運営するスタジオやコレクティブ・スペースを数多く訪問しました。対話を積み重ねるなかで相互理解と信頼関係を深め、現地の実践の現場に深く根ざした滞在となりました。

 

足立智美さん(ベトナム・タイ・マレーシア・シンガポール|2025年12月〜2026年1月)
4ヶ国を横断し、実験音楽の分野で活動するアーティストを中心に、多くのアート関係者と交流。対話や共演を重ねながら各地の実験音楽・アートシーンを自ら体験し、各国で異なる事情を体感しつつ、現場から立ち上がる問題を考察していきました。
二人はそれぞれ、今回のフェローシップで育んだ出会いや繋がりを一過性のものとせず、継続的な関与やコラボレーションへと発展させていく予定です。