アジアの国と地域で昨年から今年にかけてフェローシップを行なった2023年度グランティ3名によるフェローシップ報告会を、審査員を務めて下さった高橋宏幸さん(ACC 2012)にもご参加いただき、実施いたしました。
ユニ・ホン・シャープさんは、昨年韓国で約2ヶ月間のフェローシップを行い、新作のテーマである「暴力」について、歴史的および文化的観点からリサーチを行い、考察を深めました。韓国で得た洞察は、今月横浜国際舞台芸術ミーティング(YPAM)で初演された、レクチャーパフォーマンス3部作の第2作『ENCORE – violet』に反映されています。
小林勇輝さんは、香港で6ヶ月間のフェローシップを行い、中国武術の詠春拳を現地の道場で本格的に学びました。その結果、袁炎強詠春國術曾からインストラクターの証書を、さらに詠春拳協会から正式な師傅および正会員の証書を授与されました。滞在中には、中国広東省の佛山市や広州市、杭州市、福建省なども訪れ、詠春拳の歴史やさまざまな流派についての探求を深めました。
団体助成を受けたオフィスアルブは北村明子さんを代表とする日本のチームに、インド・マニプールの音楽家のマンガンサナさんを迎え、フィリピンで約1ヶ月間のリサーチとフィールドワークを行いました。現地では、海を生活の場とするサマバジャウ族や、ミンダナオ島のヤカン族などの先住民族の生活文化と伝統的な踊りに触れ、コミュニティ・リーダーやダンサー、ヒーラーの方々にもインタビューを行いました。
今回の報告会は、アジアに渡航したグランティとして共通する関心もあり、互いに刺激を受け合う場にもなりました。