ACCフィリピンプログラムのディレクター、テレサ(テス)・ランセスをご紹介します。ロックダウン最終月となったマニラに住むテスから、コロナ禍における芸術や生活、そしてACCのアルムナイに関する最新情報をお届けします。過去20年間、ACCのディレクターを務めてきたテスは、何世代にもわたるACCアルムナイの芸術的進化と、彼らが地域社会に与えてきた深い影響を見てきました。「文化交流、互いの文化を理解し合うこと、ただ本を読んで知るだけでなく、顔を見合わせて学びあうことはとても大事なことです。ACCフェローシップを通してその機会を与え、彼らが帰国した後に地域社会に影響を与えるのを見ること、それが私たちのビジョンと使命であり、できる限り多くのアーティスを支援することと結びついており、それが私の原動力となっています。」とテスは言っています。

 

彼女は、芸術家を支援するACCの役割についてだけでなく、コロナ禍において芸術家達がどのように教育やメンターシップ、インターネット環境の整備、ファンドレイズやコミュニティエンゲージメントにおいて役割を担ってきたかについても話しています。
フィリピン文化センター(ACC団体助成1973-2013)は、人々を癒やし、人々をつなげるデジタルプログラムを立ち上げ、そこでJKアニコチェ(ACC 2018)は、芸術教育者との共同企画を行っています。Virgin LabFestの作家グレン・マス(ACC 2015)は脚本のワークショップを、イア・トラド(ACC 2016)はダンスのワークショップを、マイラ・ベルトラン(ACC 2011)は新人振付家を指導するなど、盛りだくさんの内容となっています。テスが言うように、「アートは最も強力なもので、魂を養うもの」なのです。