小林勇輝さん(ACC 2023)が、香港にて約6ヶ月のフェローシップを開始しました。
小林さんは自身の身体を中性的な立体物として用い、性や障害、人種的な固定概念などに問いを投げかけるパフォーマンス作品を中心に発表しています。また、2019年からパフォーマンスアートを主体としたプラットフォーム『Stilllive(スティルライブ)』を設立・主宰し、身体表現を背景に持つ幅広いジャンルの多くのアーティストと協働しています。
今回のフェローシップでは、鍛錬を積んできた中国武術の詠春拳を題材としたプロジェクトのための継続的なリサーチを行い、詠春拳の歴史や社会的課題との関わりを研究するとともに、現地の道場で技術指導を受け、パフォーマンスアートと武術の領域を横断する新たな身体表現の構築を模索します。

プロフィール
現代美術家・パフォーマンスアーティスト。ロイヤル・ カレッジ・オブ・アート、パフォーマンス科修士課程修了。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ卒業。2022年香港Eaton HKレジデンス招聘アーティスト。主な展覧会に「VOCA展2024」、「変動する身体 feat.小林勇輝」(ゲーテ・インスティトゥート東京, 2022)、「Experiment Film and Video Festival in Seoul : EX-Live」(MMCA・国立現代美術館, ソウル, 2021)、「Venice International Performance Art Week」 (European Cultural Centre/Plazzo Mora & Palazzo Michel, ベネチア, 2020)、「アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2018」(ダッカ・バングラデシュ, 2018)、「ダダ100周年フェスティバル」(スパイラル, “Stillllive with Nigel Rolfe” 名義, 東京, 2016) など。