アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)では、2021年7月6日付でニューヨーク本部のエグゼクティブ・ディレクターとしてジュディ・キム Judy Kimを迎えることとなりました。

ジュディ・キムは25年以上にわたる芸術・文化の活動の中で、文化交流がもたらす影響力を身をもって体験してきました。彼女のこれまでの戦略的なリーダーシップや実行力、そして組織開発への取り組みなどは、いくつもの芸術文化団体を成長へ導いてきました。

ACC理事長のウェンディ・オニールは、「ジュディは経験豊富で鋭い知見を持つリーダーで、透明性と信頼を第一に考えている人です」と言います。「米国とアジアの緊張の高まりや、反アジア的な憎悪が増加している時代にあって、こうした隔たりを超えていく芸術と文化の力への信念を、ACCは変わらず貫いてまいります。ACCが60周年を迎えるにあたり、ジュディのリーダーシップがACCをここからより先へと導いてくれるものと確信しています」と述べています。

ACCのグランティ(フェローシップ奨学金受給者)でもあるキムはACCのミッションを個人的にも深く理解しています。彼女は1998年にACCのフェローシップを得て、韓国の国立現代美術館で研究を行いました。グローバルなアートコミュニティを舞台に活躍できることが、彼女にACCで働くことを決意させた理由のひとつとなりました。

「ACCのミッションがこれまで以上に重要視されている現在、そのリーダーに選ばれたことを光栄に思います。変革をもたらす文化交流を通じて、米国とアジア、そしてアジア諸国間で、意味のあるつながりをさらに生み出し育んでいくために、ACCの理事、スタッフ、支援者、そしてグランティの皆様と協力し、共に活動できることを楽しみにしています」とキムは言います。

キムはニューヨーク出身で、ノースカロライナ大学チャペルヒル校で美術史を学んだ後、バード大学キュラトリアル・スタディ・センターにおいて現代芸術文化の修士号を取得しました。

その後、フィラデルフィア美術館、ワズワース・アテネウム美術館、アメリカン・フェデレーション・オブ・アーツ(AFA)において学芸と管理部門それぞれに携わり、またブルックリン美術館では展覧会部門の責任者を務め、以降10年以上にわたり、ソロモン・R・グッゲンハイム財団ではアフィリエイト・ディレクターとアブダビ・プロジェクト・オペレーション・ディレクターを、ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アートでは副館長を務めるなど、アメリカを代表するこれら2つの機関でディレクターを務めています。
 

アジアン・カルチュラル・カウンシルについて

アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)は、1963年にジョン・D・ロックフェラー3世によって設立されました。より調和のとれた平和な社会の創造のために、アジア諸国と米国の文化交流によって国際的な対話や相互理解、相互尊重を推進しています。ニューヨーク、香港、マニラ、台北、東京に拠点に置くACCは、フェローシップやグラント、スカラシップ、パブリックプログラム、そして、ACCグランティの広いネットワークを通じ、アーティストや研究者、アートの専門家や団体に活動の機会を提供しています。

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