2018年11月に設立された一般財団法人アジアン・カルチュラル・カウンシル日本財団(ACC日本財団)にとって、2019年と2020年は、その新な活動をスタートした年でした。

2019年3月の設立記念ディナーを皮切りに、9月には日本で初めてのグラント授賞式を原美術館様のご協力により開催。11月には株式会社ミキモト様のご協力により、デビッド・ロックフェラー・ジュニアによるトークを開催しました。その他、Global Tree House様、セゾン文化財団様、アジアソサエティジャパンセンター様と、多くのグランティの皆様のご助力によって様々なイベントを開催、共催させていただくことができました。

2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、フェローシップやイベントのほどんとを延期または中止せざるを得ませんでしたが、グラントプログラム「渡航を伴わない国際交流支援プログラム(日本)」を通じ、諸外国のピア(同業者)との交流を求めるアーティストへの支援を継続することができました。また、オンライントークイベントや、ビデオ、ニュースレターの制作などで、パンデミックの時代におけるACCの活動やアルムナイ(グランティ)の方々の思いを紹介することができました。このような難しい時期にも関わらず、新旧の支援者やアルムナイの皆様から、多大なるご支援をいただくことができました。ACCと次世代のアーティストや国際交流活動への支援を表明してくださった皆様に、改めて厚くお礼申し上げたく存じます。

ACC日本財団における新な活動に際しては、ACC本部理事の麻生和子氏、終身理事の堤猶二氏を始めとした、ACC日本財団の評議員、理事、監事の皆様のご助力に、心から感謝申し上げます。また、ACCの日本における最初のグランティであり、長くACCを支援してくださっている小谷野匡子様にも御礼をお伝え申し上げたく存じます。

この新しい財団組織と、アーティストと芸術分野の支援による平和でよりよい社会の構築に心をお寄せ頂く多くの皆様からのご支援とともに、ACC日本財団は、より一層活動を前進させ、アーティストによる国際交流とアートの発展に貢献して

Ritsu Yoshino
Director, ACC Japan Program