作曲家、編曲家、演奏家のザック・ジンガー氏は、素川欣也氏、善養寺恵介氏、小濱明人氏(ACC2011年グランティ)のもとでの尺八奏法の習得、また、日本の伝統音楽の調査のため、2016年にACCフェローシップを受け来日しました。フェローシップ期間中、ジンガー氏は中国の伝統的な竹笛である子竹と小竹について学ぶため、台湾も訪れました。台湾では、二胡(中国の伝統的な二弦楽器)奏者の陳家崑(ACC 2016)やヴォーカリストの謝宇威(ACC 2015)と出会い、その後、その出会いはコラボレーションへと発展しました。

帰国後、彼は次のように記しました。「日本での素晴らしい旅を終えて、ついにニューヨークに戻ってきました。この4ヶ月半、夢のような機会を与えてくれたことに心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。沢山の素晴らしい人々と出会い、文化について多くを学び、自分では求めていることさえ気付いていなかった自分の一部を見つけることができました。人間の感情のより良い理解、自信、意思を持って帰国することができました。」

4年後の今、ジンガー氏はクイーンズの自宅の窓から、医療従事者に拍手を送る近所の人たちと自分の音楽を共有しています。その一音一音が、コミュニティの感情や自信、意思に共鳴しているようです。

 

 


「グランティからの寄稿」は、アーティスト、専門家、また文化のアンバサダーとしての国際的なコミュニティにおけるACCのアルムナイの声をシェアするためのプラットフォームです。これは、世界中の言葉、映像、映像、音を通した文化交流です。私たちの身体が旅をすることはできなくても、私たちの心は出会うことができます。